大晦日に久しぶりにブログを書こうとしている。

毎年誰かの訃報は入ってくるのだけれど、今年はピアノの田村和大君の訃報と、生徒さんの訃報で、色々感じるものが多かった。

健康第一なんだな、と。当たり前のことだけれど、痛感した。本人にとっても周りの人たちにとっても。

本当は明日が来ることも都度都度ミラクルなことなんだけれど、私はミラクルなことだと感じるチャンスがあっても、明日が来ることは決まってるという風にすぐまた勘違いして思い込んで生きてしまう。もっと、この日々の継続が奇跡の連続なのだと意識して愛しんで過ごせるように、気を付けていこうと思った。

そしてもう一つ、今をどう生きるか、ということの大切さも痛感した。

田村君にしろ、生徒さんにしろ、40代で人生が終わるとはその日まで想像していなかっただろう。田村君はこの先の演奏についてよく話していたし、生徒さんも次回の春の発表会で歌う曲の練習に取り掛かっていた。

その時々でベストを尽くすしかないのは理解しているけれど、いつもいつも全力疾走できているかというとそうでもなく、ともすると怠惰が忍び寄ってきて居座る。その時に私の生が終わることを想像したら、今を大切にせずに生きている瞬間が自分にあるのは恐ろしいことだなと感じた。

田村君がなくなって7か月半。生徒さんがなくなってそろそろ2か月が経とうとしている。折に触れ、音に触れ、思い出して悲しく辛くやり切れないと思うこともあるけれど、音楽の中で再び出逢う日が来ることに思いを馳せるとほんの少し穏やかな気持ちになることができる。

大切な友人の一人であったからこそ、大切な生徒さんの一人であったからこそ、悲しい気持ちにはなるのだけれど、ゆっくりと、田村君や生徒さんとの永訣を理解し抱き締めつつある。

前にも書いたことだけれど、音楽の中でまた出逢う日のために、私はもっと真摯に努力し続けなければ。

令和元年の大晦日がそんな気持ちで過ぎてゆきます。

初めての試みで、小さな箱でライヴ形式での発表会をしてみました。

一人一人に与えられた時間は20分。どんな曲を並べてどんなMCを入れて組み立てるのか、聴きに来てくださる人へのご連絡や配慮、ミュージシャンとのやり取りそういったものをすべて自分で采配してもらうという企画でした。

総勢11人、44曲のイベントになり、途中機材のトラブルなどもありましたが、無事に終えることができました。

新しい曲にチャレンジしたり、今まで歌ったことのある曲をブラッシュアップしたり。

風邪で声がでなくなって焦った生徒さんもいましたが、人間なので注意していてもあることなので、その時にどうしたら良いかなど、伝えることができたかな?と思います。

初めての試みで至らないこともあり、失礼もあったかと思いますが、来てくださったみなさまも温かく、いい企画になったのではないかと思いました。

また、さらに改善点を踏まえてより良い会になるように練っていこうと思います。

今回のサポートミュージシャンは、ピアノ緑川愛さん、ベース斎藤クジラ誠さんでした。

お二人の優しいお人柄にすっかり支えていただいて、和やかに、時に笑いもあって、素敵な演奏になりました。皆さんとても歌いやすかったのではないかと思います。ありがとうございました。

荒木町Bully’sのマスターを始め、スタッフの金子くんにもとてもお世話になりました。金子くんはアルトサックスを吹くのですが、大学受験を控えているのでとっても急がしい中手伝ってくれていました。無事に合格できるといいな。

そして毎回、細やかにサポートしてくれる山野ミュージックサロン吉祥寺の加藤さんにもすっかりお世話になりました。

また、お運びくださったお客様のみなさまなも深く感謝致します。ありがとうございました。

イベントが終わった後で、一人の生徒さんの訃報を聴きました。イベントの最中に届いていたお知らせだったようですが、スタッフが気を遣って終了するまで知らせずにいてくれたようです。

家に帰ってから、その人と一緒に歌ってきた曲の数々を思い返して、泣けてしまいました。

いつも真摯に曲に向き合う姿勢を貫いていた方なので、私ももっともっと努力しようと感じています。どうぞ安らかでありますように。

昨日は秋の発表会Singin’ Partyでした。総勢41名。41曲。

毎回皆様の頑張りには脱帽ですが、今回は春の発表会から間がなくて、準備が大変だったのではないかと思います。皆様お疲れさまでした。

さて。

春の発表会は、大切な友人の一人の訃報を聞いた日でもありました。田村和大くん。

その日以来、私は音の中で彼に再び出会う瞬間を願っている。それは私の歌の中かもしれないし、誰かの演奏の中かもしれないし、生徒さんの歌の中かもしれないし、もしかしたら、雑踏の中かもしれない。

大切なことは小さな声で語られるから、耳を済まして聴き漏らさないようにしないと。

前日夜、レッスンを終えて帰宅して準備をしていた。一人一人の顔を思い浮かべ、ここはできるようになるかな?心配していたけれどうまくいくようになってきたよなとか、そういうのを考えていた。

結局それでも、歌うのは本人たちで、私はエネルギーを送ることしかできないわけで。

迎えた朝。

初めて出る方も沢山いらして、聞きに来てくださった方も沢山いらして、本当にありがとうございました。ドキドキしたりハラハラしたり涙が出そうになったり笑ったり。毎回いい会だなと思っています。

私自身についての反省点もありましたし、感じることも沢山あり、いろいろ考えましたが、とても心に残っているのがとある生徒さんの

「 沢山の辛いことがあって、歌えないかなと思ったけれど、教室のみんなと先生に支えられて、歌うことができました。今ここでこうやって歌えることが、ただ心から嬉しいです」

という言葉。大切にします。みんな健康第一で、楽しく歌っていってほしいと思います。

頑張った生徒さん全員にお疲れ様を伝えたいです。

またお運びくださった皆様と

店長をはじめとしたサムタイムのスタッフの皆様

山野ミュージックサロンのスタッフの皆様

カメラマンの矢野智美さん

サポートしてくださった、ベース安田幸司さん、ピアノ岡崎崇さん、ドラム今村健太郎さんに

感謝と愛を。こころから。